今回は、大阪公演2回目ということで、妙な緊張感の中、お稽古に入りました。

そもそも、1回目は、「とにかく挑戦したい。」という、がむしゃらな気持ちが勝っていて
ひたすらに前だけを見つめて進んだ記憶があります。

しかし今回は2回目。
「何のため」 「誰のため」 もちろん自分の中の「大義名分」は、ありました。
しかし、世間はそんな甘いものでもありません。
ですから、常に頭の中は「どこか引きで見ている自分」 がありました。

気持ちが切り替わったきっかけの一つめは、
この作品で、ずっと夫役を演じてくれていた、小林一喜さんの出演が決まった時でした。

小林さんは、普段ダンスの講師として活躍されていて、レギュラーでレッスンを担当しているので、
当初は、スケジュールの都合がつかないと思って、
どなたか役者さんを紹介して頂けないかと、頼んだのでした。

「裕一郎」のキャラクターは、誰よりも小林さんが、わかっていますから、説明も必要ありません。
私の方でも、あちこちにあたりました。
しかし見つからず、キャスティングは難航をしました。

私は、これだけ大阪の役者さんにあたっても、見つからないのは、他の人ではあかんということか?と、
無謀にも、小林さんに「手伝ってくれませんか?」と、お願いをしてみました。
もちろんダメ元のつもりで。
そうしたら、「僕の中の問題がクリア出来れば、出演をお引き受けします。」 との、おっとこまえなお返事!

テンションあがりました!

だって、これまで積み上げてきた「貴子」と「裕一郎」の空気を、そのまま大阪に持っていけるのです。
「問題」はもちろん、お仕事の調整でした。
他にもたくさんあったでしょう。
随分無理をして、代行の講師を探して下さり、大阪に向けて準備を整えてくれました。

作家の柴切さん、副座長の竹ちゃん、スタッフにも相談。
報告をすると、皆ありがたいことに、「決めるのは座長だよ」と言ってくれ、
今回の私の一番のワガママを通させて頂いたのでした。

「小林」 裕一郎は、やはり「男前」で、「シャイ」で、そして「優しい」 感謝です。
こばちゃん。 ありがとう。

このあと、お一人ずつ紹介していきます・・・・ 素敵な、大事な、仲間たち。